【全学年共通】英文法を得意にするため、取り組むべきたった一つのこと
進学塾PARKSのご紹介
進学塾PARKSセンター南校は、小学生〜高校生を対象に、代表自らが授業から進路指導までを一貫して行う定員制の進学塾です。制限なく学習してほしいとの想いから個別指導の2-3教科の値段で5教科(もしくは受験科目全て)を提供し、毎日実施される定着授業は受講し放題です。「合格を超える体験を」をかかげる同塾の代表に英文法の学習方法についてお伺いします。
インタビューする先生
千葉隼也先生 進学塾PARKSセンター南校代表
偏差値は35から早稲田大学に合格した苦労人。在学中から集団塾と個別指導塾で講師を勤め、大手学習塾に入社。小学生から高校生まで数多くの生徒を合格に導くとともに、オンラインコース、教務、システムなどを歴任。その後リクルートに入社し、教育機関向けスタディサプリの企画担当として事業企画や営業推進を担当。2024年6月、進学塾PARKSセンター南校を開校。
英文法が苦手な原因は過去のルール定着不足と使いこなせていないこと
– 英文法が苦手になる原因について教えてください。
千葉先生 大きく3点あります。
1点目は、過去の文法ルールを忘れていることです。「三人称単数が主語の場合一般動詞にsをつける」といった必要なルールに抜けもれがあるといくら今実施している単元ができていてもなかなか点数に結びつきません。
ですので多くの塾や勉強の仕方では、過去の単元にさかのぼって学習しますが、実はさかのぼり学習だけでは改善しないケースが数多くあります。そういったケースに陥った際によく言われるのが「単語力不足」という結論になります。実はこの結論はあまりに早々です。もちろん単語力は重要ですが、英文法という点だけだとやみくもに単語を勉強してもできるようにはなりません。こうして英文法が苦手な状況が続いてしまいます。
2点目は、一方で過去のルールはある程度頭に入っているが、複数単元が混ざったときにできなくなるケースです。私の感覚では苦手な生徒のおよそ8割くらいがこの課題に当てはまります。具体的には、一般動詞の過去形を復習し、その単元の勉強したら8-9割取れているのに、なぜか定期試験で失点してしまうといったケースです。大学受験においてもその単元は分かっているが、その単元以外のところで間違えてしまうケースが多くあります。
3点目は、解説が理解できないケースです。小学生から高校生まであてはまりますが、英文法特有の用語の理解が追いついていないため、解説が理解できずどうしても同じ問題を間違えてしまいます。そういった生徒は先生や友達に聞けば理解できることも多いですが、ずっと教えてもらえるわけではないので、なかなか学習が進まない傾向になります。
– よくある間違った対策について教えてください
千葉先生 代表的なのは、中1の最初から順番に復習する方法です。個別指導塾さん等で中1からの単元のカリキュラムを提示され、順番に復習が必要なので、○回以上の授業が必要ですと言われた経験のある方もいらっしゃるかと思います。過去のテキストを開いて単元名を確認してから問題を解きますことが多いのですが、この方法のおすすめしないポイントは、「本当に復習すべきところが抜けもれる点」と「複合問題ができないこと」です。
– 本当に復習すべきところが抜けもれるとはどういうことでしょうか
千葉先生 まず英語が苦手な生徒さんの多くは文法用語が理解できていません。近年では小学校から英語が始まり、触れるケースが非常に増えたことはいいことですが、小学校ではあまり文法事項を扱いません。にもかかわらず、ある一定の単元までは小学校で学習済として中学では扱わないか、定着できないほどのスピードで扱うケースが非常に増えています。そのため、中1の教材でもbe動詞と一般動詞の違いを説明できない生徒や名詞と動詞が混ざっているケースもあります。小学生の5年生で扱うような単元を文法的に理解できなければ、弱点を克服できません。
では小5から全てやり直しということでしょうか。本質的にはそうなのですが、そもそも小5の内容を文法的に定着するまで復習できるテキストはかなり限られていると思います(少なくても教科書準拠レベルの問題集では、小学校の内容の比重が文法<活用となっている印象で文法的な理解定着までは難しいです)
ですので、PARKSではオリジナルの問題を開発し、小学生範囲や基礎用語の定着ができるようにかなり力点を置いてます。
– 小学校で英語の授業をする影響もあるのですね
千葉先生 英語の学習機会が増えることと若い時から英語に振れることはとても重要だと思いますので、基本的にはポジティブだと思います。またひと昔前に比べて子どもたちがスペリングは別として見聞きしたことがある単語は増えていると実感してます。
一方で小学校だけで完結する単元もあり、その単元は詳細な文法説明がないケースもありますので、そういった部分はある程度自分で対応する必要がありそうです。
– 複合問題について教えていただけますか
千葉先生 復習するときに、単元ごとに復習します。たとえば「一般動詞の過去形」「whatever」「仮定法過去完了」などといった具合です。過去形を例にして考えてみましょう。過去形の単元の問題は、過去形の問題がでるので、ある程度機械的に処理できます。つまり何も考えなくても答えは過去形になることがほとんどです。(この作業自体は少し練習すればたいていの生徒はできます)もちろん過去形自体の復習は必要なのですが、もっとも必要な訓練はどの単元か分からない状態で、過去形を復習することです。そうすることで、これまで積み上げてきた知識と過去形の知識の使いどころや差分を理解し、どんなときに使うべき知識なのかが身に付きます。塾用教材や市販教材に上記の条件を満たす教材がないことが復習の効果を低減しているように感じます。進学塾PARKSセンター南校では、復習に特化した問題を自社で開発しています(50以上の小単元にわけ、約1000問を超える問題を用意しています)
識別問題の演習が一番効果的で重要
– どんな勉強方法が大切だと考えていますか
千葉先生 偏差値50-55(定期試験で50点-70点あるいは90点の壁を乗り越えられない)の生徒は、ある程度器用なお子様が多く、その単元のルールを単発で暗記すればその単元自体は満点になります。しかし、過去の単元と混ざると軒並み正答率が落ちてしまいます。
もう少し具体的にイメージすると、過去形の単元なのに、現在形が答えになるひっかけ問題に出会ったことがありますよね。そういった過去知識も含んだ問題こそが重要です。過去単元が含まれると、根本理解ができていないと今習った過去形を使うのか、昔の現在形を使うのか分からないですよね。そういった積み重ねで定着していきます。同塾のオリジナルの問題は新規単元でも、半分ほど過去単元が含まれていて、常に過去の単元を復習しながら進められるようにしています。
– もう少し勉強のイメージを教えていただけますか
千葉先生 表題の問題では、可算名詞と不可算名詞の概念、a/anのつけ方、複数形のルールなど様々な単元のルールを理解し使えるようになって正解にたどり着けます。これが一つひとつのルールがバラバラで、一つのルールに関連する演習だけを実施しているようでは全く身につかないということになります。英語は言語なので使いながら慣れるアプローチと数多くのルールを使えるようになって初めて学習効果が出てきます。
– どうして識別問題が効果的なのでしょうか?
千葉先生 それは、これまで習った文法の複数のルールを駆使しながら解答にたどり着く必要があるからです。もちろん英作文なども重要ですが、様々な答えがある以上自分が分からない部分を他の文法事項で書くことができたり、一つの単元だけを理解していれば解けてしまうケースもあります。加えて識別できるようになると、今までなんとなく解いていた問題が明確な理由をもって解けるようになるので、しっかり理解したうえで識別問題を解くのがおすすめです。
絶対に克服してほしいから基礎と複合問題をオリジナルで制作
– 進学塾PARKSセンター南校ではオリジナルで問題をつくられていますよね
千葉先生 はい、作成しています。背景として、分野を横断する問題集が入試用教材を除きかなり少ないためです。よくテキストの巻末に前学年のまとめ等が掲載されてますが、数問程度ですよね。確かに苦手は発見できるかもしれませんが、克服には足りない演習量です。
進学塾PARKSの問題集は、常に脳がフル回転するように選択肢一つひとつにも気を配って作成しています。加えて基礎の基礎から学習できることと、なかなか指導してもらえないけど、重要な分野を抜けもれなく作っています。(代名詞だけで、7単元300問近くあります。それくらいステップや切り口を細かく設定し、着実にこなしてもらっています。もちろんできる生徒は全ての問題に触れることはありません)
– 生徒さんの反応を教えてください。
千葉先生 すでに体験生に利用いただいてますが、どの生徒もものすごい集中力で取り組んでいます。(2時間半の授業で500問弱解く強者も出てきています笑)そしてどの生徒も授業があっという間に終わったという感想をもってくれています。そして自宅課題でもすごい量を自発的に進めてくれる生徒が大半です。
やはり生徒には小さなステップで自分のレベルより少し難しい問題を繰り返し解くことが重要でできると楽しいので主体性も生まれてくるという好循環になります。
– 最後に英文法が苦手な生徒さんに一言お願いします。
千葉先生 私もかつては英語は苦手科目でしたが、基礎をしっかり見直すことで今取り組んでいる単元の学習が効率的になったり、ミスが大幅に減りました。4択問題で、2つには絞れるけど答えが出せないケースがあると思いますが、そういうことが大幅に減り根拠をもって答えにたどり着けるようになりました。加えて英語のルールを理解できることで、正確な英作文を作ることができます。説明してきたポイントを抑えつつぜひ困っている生徒さんは一緒に克服していきましょう。